第13章 後悔とお誘い
赤「イヴ、来年オレの学校に来な」
「え・・・?」
赤「2年間しか一緒じゃないかもしれないけど
楽しませることはできるよ」
「!・・・うん!
ママに言ってみる!」
赤司は自分の学校へとイヴを誘うことにしたのだ。
自分は1年。
イヴは小学6年。
2年間ともに暮らせることができるのだ。
誘わないわけにはいかなかった。
もちろん彼女は嬉しそうに赤司の言葉に了承し、笑みを浮かべていた
赤「それじゃあ、行こうか」
「うん!」
かりていたジャージを赤司へとかえすと、それを着用しイヴの手を取って部屋からでることにした。
どうやらこの部屋は自分が倒れた近くにあったらしい。
目の前にあった階段を下りると今度は紫へと色が変わっていった。
階段を下り終えると、トントンと扉をたたく音がし、そちらへと視線を向けるとそこにあったのは紫のドア。
近くへ寄ってみるがカギが閉められているため、あけることができず、赤司がのぞいてみるものの真っ暗でなにも確認することができなかった。
他になにもなかったので先に進んでみるのだが、次にあったのはまたもや迷路。
しかし今回は周りを見渡すことができるといったのが前回と違う。
入ろうとするイヴを赤司は止めていた。
赤「ここに入る必要はない
出るぞ」
それだけ言うと、赤司はそこからイヴの手を引いて離れていった。
すると今度は一枚の絵が飾ってあることに気がついた。
赤「『ミルクパズル』だよ
まぁ 名前の通り
ミルクのように 真っ白な
パズルのことだ
絵がついてないから
普通のパズルより 難しいらしいが
オレにはそんなに難しいとは思わなかったし
正直 面白いとは思わなかった
絵が ついてないとな
やる気がしなかった」
「ふーん・・・
難しそう・・・
征君、次の絵は?」
赤「『月夜に散る儚き想い』」
「桜がきれい・・・」
赤「だね」
桜がひらひらと舞い散るように落ちているというどういった力を使ったかはしらないが儚げに落ちる桜の花びらに二人は見とれていた。
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