第13章 後悔とお誘い
さすがに先へと進む必要があると赤司はイヴの背中を押していた。
壁添えにそっていくと今回も鏡に、左側にはドア。
中へ侵入するとまたもやあの首なし人形がドアをふさいでいたのだ。
左手にはロープが天井からつりさげられていた。
赤司はその人形を動かし、イヴはひもをひっぱった。
なにも起こらない様子にイヴは首をかしげながら赤司に近づくと、自分の手を赤司の手へと絡ませていた。
それを赤司は目をみはった。
自分から手をつないだことがなかったのに、自分からつないでくれるようになったのだ。
少しだけ自分が信用されるようになったというのに満足そうにしていた。
奥側のドアを開けるとどうやらそこは最初に確認したドアだったのだ。
赤「なるほど、そういうことだったのか」
赤司はそのまままっすぐ歩くと、今さっきまでライトがついていたランプが今は消えているのに気がつき、その下に文字が浮き出ているのに気がついた
“ゲルテナ展にある 床に描かれた
大きな絵の タイトルは?”
「暗号・・・みたいだね
あの大きな魚の絵が書いてあったとこ・・・」
赤「あれは『深海の世』だった
あの奥にこの言葉を打つような機械があるんだろ」
赤司の言葉にうなづくと、今さっき来た道をもどると、やはり赤司の言ったとおりにパネルが存在していた。
イヴはその『しんかいのよ』をキーワードに入力すると、がちゃとともに部屋のカギがあいた。
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