第8章 究極の選択
「……」
逃げられた…か。
まあ、そんなことはどうでもいい。
シェリーが宮殿に来てから、俺の中で何かが変わった気がした。
仕事をしていても、シェリーの顔が頭から離れなかった。
シェリーが他の男と話しているところを見ると、何故だか心がモヤモヤした。
そして、俺はシェリーに恋をしているんだと気づいた。
煌の総監督である俺が町の平凡な娘に恋をしたと、上の者にバレれば笑えたものじゃない。
そんなことは分かっていた。
だが、諦められなかった。
シェリーは人気者だ。
たった数週間で、もう練家に打ち解けているのだ。
望みが薄いことは分かっている。
だからこそ、俺は誓う。
先程のはただの肩慣らしだ。
シェリーは、時期に俺の手の内に収まる。
待っていろ、シェリー。
絶対に、シェリーを俺のものにしてやる。