第6章 叫び声
「ん………、ん?」←
これ……は…
足?
…うん、そうだ。
私が眠りから覚めたとき、目に映った光景。
それは、言わずもがな誰かの足だった。
誰だろう?
というか、さっきから私、手足が浮いてる気がする。
「…ん?シェリー、起きたのか?」
「ふぇ?」
後ろから声がした。
その声の方を向くと、
「…ジュダルさん?」
「ああ、そーだよ。」
ジュダルさんがいた。
正確には、ジュダルさんの横顔。
今私は、ジュダルさんに担がれている状態だった。
だから、あまり首を捻れなかったのだ。
「……あの、おろしてもらえますか。」
肩に担がれているものだからお腹辺りが少し痛い。
「あ?いいけどよ、そしたらまた絨毯になるぞ」
「丁重にお断りします」
即答で言った。
だが、あのままだとさすがにお腹が痛い。
ということで、ジュダルさんは私を前に動かして横抱きにした。
一瞬、脳裏に紅覇くんと白龍さんが映った。
「お前が気ぃ失っている間にシンドリアに着いたんだけどよ。まだ結界は割ってねぇんだわ。
だからお前が起きたら割ろうと思ってな」
「え、ちょ、ちょっと、ちょっと待ってください!結界ってなんですか?」
「あん?結界ったら結界だよ。シンドリアを敵から守る為に創ったんだろ。」
すると、ジュダルさんは不適な笑みをみせた。
あ、やっぱジュダルさんにはこのゲス顏が似合うわ。(
「でもなァ……そんなの、俺には無意味なんだよ!!!」
バリンッッ!!!
いきなり大声を出したかと思うと、ジュダルさんは無理矢理結界を割った。
「シェリー、いくぞ!しっかり捕まってろ!!」
「えっ?…やっ、だ、ちょ、あああああああああああああああ」
これまた勢いよくしんどりあへ急降下。
ジュダルさんは心底楽しそうに笑っていたが、私は若干涙目になりながら目を瞑って叫んでいた。
その時の恐怖といったらもう。
私はずっとジュダルさんの服を握り締めていた。