第6章 叫び声
「っは…はぁ…、」
王宮の鍛錬場。
ここで汗を流す若き少年が二人。
「はぁっ…、参りました……。お強く、なられましたね…。白龍皇子……」
「ありがとう。そう言う青舜も、中々良い剣裁きだった。」
皇子と従者。
この二人は、主従関係ではない。
だが、よく二人で腕を競い合うのだ。
そこに、人影が一人。
「青舜、修行は順調ですか?」
「姫様!」
「姉上!」
青舜と白龍の声が重なった。
「はい、丁度今白龍皇子と手合わせしていました。」
練白瑛。
白龍の姉であり、青舜の主である。
「そうですか…。互いに腕を競い合うのは良いことです。」
二人は子供がプレゼントをもらったときのように顔を緩ませた。
そうして、何気ない会話を暫く交わしていた。
…上から何者かが落ちてくるまでは。
「…きゃあああああああああああ!!!?」
上から聞こえてきた叫び声に三人は驚いて、一斉に空を見上げた。
「……シェリー殿⁉」
先に声をあげたのは、白龍だった。