第6章 叫び声
「……」
どうしてこうなった。
…う、ん。まず読者の皆様に説明しましょう。
私は自分の部屋で寝ていました。
するとジュダルさんが窓から現れ叩き起こされました。
話を聞くと、しんどりあという国へ行くらしいです。
そして、そこの王様に私のことを紹介したいということで、無理矢理連れ出されたのです。
私もそれなりに抵抗したのですが相手は男。敵うはずありませんでした。
そして今、絨毯に乗せられ、空中を飛んでいる。
…と、いうことであります(夏黄文さん風)←
「あー。煌からシンドリアまでは長いぜぇー」
だるそうに腕を上げながら言うジュダルさんに、少しイラッときた。
「というかまだ、王宮すら出ていないじゃないですか。」
「まぁな。ゆっくり動いてるし」
…あの、すいません。
こいつの首、締めていいですか。←
「今ならまだ間に合います。私を降ろしてください。」
「ああ?なんでだよ。お前を連れてかなきゃ俺がシンドリアに行く意味ねぇだろーが。」
「じゃあ行かなきゃいいじゃないですか!」
ジュダルさんに私を降ろそうとする気配がない。
もうこうなったら…!
「分かりました。じゃあ自力で降ります。」
「は?何言って……おいおいおいおいおい!?ちょ、待て!!」
「ぅわっ、離してください!」
絨毯の隅に立って、片足を空へ浮かせた。
すると、ジュダルさんが私の腕を掴んで引っ張ってきた。
「離し…、…きゃ…っ!?」
「!?お、おい!!」
ぐいぐいと引っ張ってくるので、腕を勢いよく引っ込めたら足を滑らせてバランスを崩した。
私の身体はもうすでに空中に投げ出されていた。
ジュダルさんが必死になって手を差し出しているが、私は瞬発力というものが低い。
故に、咄嗟にジュダルさんの手を掴むことはできなかった。
そして結果的に私に出来ることは、
「っ、きゃああああああああああああ‼!?」
叫ぶ他なかった。
そして私は、少しの後悔を残して、真下へ
落ちる。
身体がぶわっ、と中を舞う感覚はどうも落ち着かなくて好きじゃない。
まったく、こんなことになるんだったら素直にジュダルさんに着いて行けばよかったよ。
私、このまま死ぬのかな。
最後に街の皆に会いたかった