第5章 コイバナ
「あ、あれ……?紅玉、紅玉!?しっかりして!」
こちらに倒れこんできた紅玉を支えながら叫んだ。
だが、紅玉は一向に目を覚まそうとしない。
「ど、どうしよ……」
寝かせようにも、紅玉の部屋が分からないし
ここは庭だから、使用人なんかはこない。
「……」
もう一度紅玉の顔を見ると、少し赤みがあり、熱がでているようにも見えた。
「…うぅ~ん…」
私は悩んだ。
「ん、しょっと、」
悩んだ結果、取りあえず一目につく場所へ出よう、と考えた。
私は前に紅覇くんがやってくれたように、紅玉を抱き上げた。
「…姫様!?」
長い廊下に出ると、後ろから声が聞こえた。