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ただの仕立て屋な私は紅覇君に誘拐されました

第5章 コイバナ


「シェリー!!」

「?……っきゃあ!?」

後ろから声がして、振り返るといきなり誰かに抱きつかれた。

なにこれデジャヴ←

よろけながらも、なんとか抑えることができた。

それにしても、誰が…?

手を離してその人の顔を見てみると、

「…紅玉!」

そう、紅玉が笑顔で私に抱きついていたのだ。

「シェリー、今日ってお時間いただけるかしら?」

紅玉も手を離して言った。

「今日?……は…うん、ないよ?」

私は今日の予定を頭の中で思い出して、何もないことを確認する。

すると、紅玉の目がいっそう輝き出した。

「そう、じゃあお庭でガールズトークでもしないかしら!……私、そういうのしたことなくって……、」

下女達が楽しそうに話しているのを見て羨ましくって。


(……か、かわい~~~!!!!)

少ししょぼん、となって話してくる紅玉に、胸がときめいた。

「ええ、勿論いいわよ!私もそういうのはじめてで楽しくなるか分からないけど……。それでもよかったら、行こう?」

「……‼うん!」

紅玉に段々と笑顔が戻ってきた。

私は紅玉の手をとり庭へと走り出した。


途中、紅玉が握り返してくれたことに、心の中が暖かくなった。
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