第4章 皇帝国の方々
あれからなんとか2人に顔を上げてもらい、紅明様と白瑛様と別れた。
それからは何事もなく一日を終えた。
そして、次の朝。
私は宛もなくただ王宮の中をぶらぶらと歩いていた。
ぼんやり歩いていて、ちゃんと前を見ていなかったのだ。
だから、
『ドンッ』
「きゃっ!」
誰かとぶつかった。
その人は、尻もちをついて痛そうに顔を歪めている。
「ちょっと、どこ見て歩いてるの…よ……」
「あっ…その、すみません。大丈夫、ですか…?」
私は少し慌てながら手を差し出した。
「い、いらないわ、よ…!自分で立てるわ…!」
少しよろめきながらも、しっかり立ってくれた。
「どこか、お怪我はしてませんか?」
「してないわ…!」
「よかった…」
私はほっとした。
「それでは、私はこれで…」
「ちょ、ちょっと待ちなさい!」
「…はい?」
立ち去ろうとした。だが、それは彼女に呼び止められたことによって阻止された。
「ぇ、えっと……あ、貴方!名前は何て言うの!?」
ビシッ、と指を指された。
「あ、私ですか?私はシェリーです。」
「そう、シェリーね!それじゃあ、シェリー、私と…お、お友達になりなさいっ!!」
「…、え…?」