第4章 皇帝国の方々
「明兄達、こっちだよ!」
明兄…?
2曲目が終わり、再び大きな歓声があがると、紅覇くんの声が聞こえた。
声のする方を向くと、うきうきとした表情の紅覇くんと、ハートのピアスを付けた男性、後ろに髪を緩く結んだ綺麗な女性がこちらを見て立っていた。
「…?貴方達は…」
「ああ、紹介するね。」
「煌帝国第二皇子、練 紅明です。」
「同じく、第一皇女、練 白瑛です。」
「!…これは失礼致しました。皇子と皇女様でございましたか…。私はシェリー。紅覇皇子に連れられてこちらにお邪魔させてもらっています。どうぞ、お見知りおきを」
スカートの裾を上げいつもより深くお辞儀をする。
なんだかすごく偉そうな人達だったから。
この前の、白龍さんやジュダルさんの何倍もの凄さを感じる…ような気がする。
「…どうやら紅覇がえらいことをやらかしたようですね…。」
「えっ!ちょ、何!?炎兄も明兄も僕が悪いみたいな感じにしてさあ!僕はちゃんとシェリーに許可もらったんだからね!?」
「だから、許可してません!」
「紅覇ぁ…」とまるで鬼の形相で紅覇くんを見よる紅明様。
一方、白瑛様は「あらあら」、とにこやかな笑みでその光景を眺めていた。
紅明様はこちらにくるっと向きなおって、
「申し訳ない…!紅覇が失礼な真似を…何卒お許し願います…!」
と腰をおって謝罪してきた。
「そ、そんな!気にしてませんから、ですから顔を上げてください!」
皇子に腰をおらせるとは何事だ。
心の中で自分を説教した。
「本当に、申し訳ない!ほら、紅覇も頭を下げなさい!」
「え、ちょ、待っ!」
無理矢理頭を下げられた紅覇くん。
今更だけど皇子二人に謝られるってどんな図だ。