第4章 皇帝国の方々
思いっきり目を開けると、ジュダルさんの目を『視た』。
…『俺だって普通に生きたかった…!』
…『紅玉っていうのか?お前、なんか老けててババアみてえだな!』
…『アル・サーメン?なんだそれ?』
…『王の器なんてなんでもいいだろ…。』
…『この桃、すっげえ甘くて美味しいな!』
…『もう嫌だ…!俺が何をしたっていうんだよ…!』
…『あ?あれって紅覇と白龍だよな?もう一人の女は誰だ?』
ジュダルさんの真紅の瞳から、色々な情報が頭に入ってくる。
その中の一つを掴んだ。
「………」
目を『視る』のをやめ、改めてジュダルさんの顔を見る。
「シェリー?お前、何したんだ?さっきまで目が光ってたけど…」
「…『今のが能力ってやつか?でも俺はなんも変化ねえし…失敗か?』」
「!?おま…何で…」
ジュダルが目を見開いて、私は思わずクス、と笑ってしまった。
「…!お前…まさか…」
「そう、そのまさかですよ。私の能力…それは、人の真意や偽りを探ることです。人の脳に接続して記憶を覗く、というのが正しいでしょうか。」
今回は、ジュダルさんの真意を覗かせてもらいました。
ニコ、と笑ったら、ジュダルはあっけらかんとした顔で私を見た。
「お前…何者だよ…」
突飛な質問だ。
「ふふ、無論ですよ。私は……ただのシェリーです」
もう一度、柔らかな笑みを浮かべた。