• テキストサイズ

ただの仕立て屋な私は紅覇君に誘拐されました

第4章 皇帝国の方々


思いっきり目を開けると、ジュダルさんの目を『視た』。


…『俺だって普通に生きたかった…!』

…『紅玉っていうのか?お前、なんか老けててババアみてえだな!』

…『アル・サーメン?なんだそれ?』

…『王の器なんてなんでもいいだろ…。』

…『この桃、すっげえ甘くて美味しいな!』

…『もう嫌だ…!俺が何をしたっていうんだよ…!』

…『あ?あれって紅覇と白龍だよな?もう一人の女は誰だ?』

ジュダルさんの真紅の瞳から、色々な情報が頭に入ってくる。

その中の一つを掴んだ。



「………」

目を『視る』のをやめ、改めてジュダルさんの顔を見る。

「シェリー?お前、何したんだ?さっきまで目が光ってたけど…」

「…『今のが能力ってやつか?でも俺はなんも変化ねえし…失敗か?』」

「!?おま…何で…」

ジュダルが目を見開いて、私は思わずクス、と笑ってしまった。

「…!お前…まさか…」

「そう、そのまさかですよ。私の能力…それは、人の真意や偽りを探ることです。人の脳に接続して記憶を覗く、というのが正しいでしょうか。」

今回は、ジュダルさんの真意を覗かせてもらいました。

ニコ、と笑ったら、ジュダルはあっけらかんとした顔で私を見た。

「お前…何者だよ…」

突飛な質問だ。

「ふふ、無論ですよ。私は……ただのシェリーです」

もう一度、柔らかな笑みを浮かべた。
/ 64ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp