第3章 動物園とお迎え
「あの?僕まだあなたが誰なのかわからないんですが?」
「ハグリットと呼んでおくれ。みんなそう呼ぶんだ。ホグワーツの番人だ。ホグワーツのことはもちろん知っておろうな?」
「あの...いいえ」
ハグリットがショックを受けた顔をした。
「ハグリット、そんな顔をしないでくださいな。ハリーが困惑しているじゃありませんか。」
「ごめんなさい。」
「あなたが謝る必要なんて無いですよ。謝る必要があるのはそのマグル共ですから。」
「ごめんなさいをこいつらのセリフだ。お前さんが手紙受け取っていないのしっとったが、まさかホグワーツのことも知らんとは、思ってもみなかったぞ。なんてこった!お前の両親が一体どこであんなにいろんなことを学んだのか、不思議に思わなんだのか?」
「いろんなことって?」
ハリーは不思議そうに尋ねる。
「いろんなことって、だと?」
ハグリットの声が響く。
「ちょっと待った!」
家畜の親子は壁に無様に張り付いていた。
「この子が……この子ともあろうものが…… 何も知らんと言うのか…全く何にも?」
「さすがに言い過ぎです。ハリーに意味が伝わっていませんよ。」
「僕、少しなら知ってるよ。算数とかそんなのだったら」