第3章 動物園とお迎え
「あなたは何も話さなかったんですね?お父様が…ダンブルドアがこの子のために残した手紙の中身を1度も?」
「俺はあの場にいたんだ。ダンブルドアが手紙を置くのを見ていたんだぞ!それなのに、貴様はずっとこの子に隠していたんだな?」
「一体何を隠していたの?」
ハリーは急き込んで聞いた。
「やめろ。絶対言うな!」
家畜は狂ったように叫び、ひきつった声をあげていた。
「2人とも勝手に喚いていろ。ハリー、お前は魔法使いだ」
小屋の中がとても静かになった。聞こえるのは波の音と風の音だけだ。
「僕がなんだって?」
「魔法使いですよ。今言った通り」
ハグリットはソファーにどしんと座った。ソファーがギシギシとうめき声をあげて深く沈み込んだ。
「しかも、訓練さえ受ければ、そんじょそこらの魔法使いよりすごくなる。何せああいう父さんと母さんの子だ。お前は魔法使いに決まってる。そうじゃないか?さて、手紙を読む時が来たようだ」