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女子高生と恋と。

第3章 2.




大まかに話し終わると、滲んでいた涙が頬に流れた。

ああ、また泣いちゃった…。恥ずかしい…。



すると、藤ヶ谷くんが突然その涙をスッと拭った。

そして、優しく引き寄せて、片手で抱きしめてくれた。


藤ヶ谷「よく頑張ったな。」

そう一言、藤ヶ谷くんは言ったんだ。


それで、大丈夫と言われてる気がした。



北山「サキちゃんは、その元彼のこと悪く言わないんだね。えらいよ。よく頑張ったね。」

そうやって、北山くんは手を伸ばして頭を撫でてくれた。



玉森「そんなことがあったの…。
今なら俺たちがいるから、いっぱい泣いていいよ。」

優しく言ってくれる玉森くん。




宮田「よしよし。いい子だね。
そんなサキちゃんに、俺からも元気を与えよう!!」

そう言って、宮田くんは私を藤ヶ谷くんごとぎゅーっと抱きしめてくれた。



二階堂「だからトイレ間違えたのか!(笑)
いーっぱい泣きなさい!」

元気に笑い飛ばしてくれる二階堂くん。



千賀「サキちゃんは充分大人だよ。
これから先、一緒に歩いてくれる人は他に必ずいるからね。」

1番嬉しいことを言ってくれる千賀くん。



横尾「話してくれてありがとう。
ほら、泣いて喉乾いたでしょ、ほらカルピス。」

カルピスを渡してくれる横尾くん。

そこカルピスを受け取った藤ヶ谷くんは、ストローを私の方に向けて飲ませてくれた。


藤ヶ谷くんの心臓の音と、宮田くんの温かみで
私の睡魔はゆっくりと体を蝕んでいった。



藤ヶ谷くんがカルピスを机に置いた時にはもう、
私は力を全て預けて、眠ってしまっていた。


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