第3章 2.
横尾「このくらいは言えるよ!(笑)」
嬉しそうに笑うキスマイのみんなは、テレビで見たまんまだった。
二階堂「それで、サキちゃんは何であそこで泣いてたの?」
ズキッと音がした気がする。
そうだ、私がここに来た理由。
サキ「えっと…、みなさんにとっては、すごくしょうもない事かもしれないんですけど…。」
横尾「そんなわけないでしょ!ゆっくりでいいから話してみて?」
サキ「はい…。
えっと、私には2年付き合ってた彼氏がいて…。
でもその彼氏が今日、急に他の女の子を…連れてきたんです。
私と正反対の子で…。
私とは一緒に大人にはなれないって言われちゃって(笑)」
思い出すと、涙がにじむ。
サキ「ただの高校生の恋愛なんですけど、やっぱりこたえるっていうか。
本当に大好きだった分、ショックで…。
それで、近くにあったテレビ局のトイレにこもってたんです。」
そこで、宮田くんが見つけてくれて…。