第1章 始まり
『あっ、いえ。こちらこそすみません。』
なんて堅苦しく謝ってると、
彼は落ちた本を拾い始めた。
もう一度謝ると、笑顔で気にすんな!
なんて言ってくる彼。思わず心臓が高鳴った。
するとしまいには
?「こんな重いもん無理だろ。俺も手伝う!」
なんて言い出した。
断るのも申し訳ないので、お言葉に甘えて
手伝って貰うことにした。
彼と色々話すと、何だか楽しくなってきた。
こんなに喋りやすいのは田中先輩くらいだ。
そして、職員室に着くと
『ありがとうございました!』
お礼を言うと、彼は
西「おう!気にすんな!
あ、俺の名前は西谷夕!2年だ!」
名前を言ってくれた。私もつられて紹介する。
『い、1年の橋本遥音です!』
西「おぉ!後輩か!よろしくな!」
なんて、明るい声で言いながら去っていった。
『なんだったんだろ…』
誰にも聞こえないような声で呟いた。