第2章 2人
西谷side
西「…疲れた。」
そう呟き、俺はソファーに倒れ込む。
今、両親がいないみたいだ。
机の上には夜ご飯が置いてある。
それにしても
遥音、何があったんだろうか。
今はとにかくその事が頭から離れなかった。
今日遥音が見せた涙、
あれはただの涙ではない。
話してくれないのも当たり前だろうな。
今日1日で、彼女とは凄く仲良くなれたと思う。
それでも出会って1日じゃ、なにも変わらない。
そんな事は分かってる筈なのに
理由を聞けなかった事がただただ悔しかった。
西「情けねぇな…」
声にならない声で呟いた。
西「飯食うか。」
そう言ってその日は夕食を食べて寝る事にした。
いつか絶対に言わせてやるからな、遥音。