第2章 ✡〜好きな人が出来ました〜
無意識に肩をびくりと震わせてしまう。
「ッひょえ⁉︎」と小さな悲鳴をあげて、口を半開きにする。
その表情が、あまりに不細工だったのか何なのか、
「いくらなんでもビビりすぎ〜」と言ってケラケラ笑う声。
そのまま「グミぃ驚いたぁ〜?」と躍けた口調でワタシに話しかけてきた。
ワタシをその名前で呼ぶのはたった一人。
嫌な予感を覚えつつ、恐る恐る振り返った。
・・・その正体はやっぱり凛音。
「やっぱり凛音の仕業かぁ〜!」ワタシは凛音の頬を両手で掴んで怒ったような素振りをみせた。
「くすぐったい〜」
と言ってぷくぅと頬を膨らませる凛音。
けれどすぐに、少しむくれた表情から一変、何かを企むような目で悪戯に微笑んだ。
.....?