第3章 ✡〜ライバル多過ぎるかな?〜
それどころか少し薄気味悪いくらい。
カタタッ
窓が静かに音を立てた。
「ひゃわあああああ」
目をパチクリさせて飛び上がると思わず悲鳴を上げる。
すっかり気が動転してしまったワタシは、
机の上にポツンと置かれていた鍵を奪い取る様に掴むと猛ダッシュした。
夕方の教室は薄気味悪くてどうも苦手。
ガタガタと震えたその足で勢い良く校舎を出た。
外に出て、ゆっくり息を吐き立ち止まると、
・・・目に飛び込んできたのは、あの日見た光景。
「ッ.....」
夕焼けとともにキミに焦がれる。
一瞬で、身も心も全部、奪われてしまった。