第2章 ✡〜好きな人が出来ました〜
.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+
「出席を取るぞ〜」
ワタシ達の担任は萌衣子先生。
この日も、いつものように出席を取り始めた。
順々に名前が呼ばれる中、ワタシは気を紛らす様に窓から空を眺め続けた。
何か別の事を考えなくては、キミの顔が浮かんでしまうから。
「仲島 空汰」
「はいッ」
爽やかなキミの返事がワタシの耳で何度もリピートする。
キミの名前に身体が勝手に反応していた。
・・・ワタシはこの時、必死に自分の気持ちに蓋をした。
この感情が恋と知ったことを、この時はまだ隠して置くことにする。