第2章 ✡〜好きな人が出来ました〜
「そろそろ教室行くわ。じゃあなグミ、未来。」
「「またね。」」
ワタシと未来は凛音の後ろ姿を見届けて、足早に教室に向かった。
キーンコーンカーンコーン♪
予鈴とともに教室に入ると、
無意識のうちに目で追ったのは君だった。
胸が高鳴ってドキドキが鳴り止まない。
ねえ、こっち向いて…?
だけど目が合えば、恥ずかしくてまるで遠く見てるみたいに、
目を逸らしてしまう。
でもやっぱり気になって…、
視界ギリギリにキミ残してしまうの。
・・・おかしいな、これじゃまるで矛盾しかしてないじゃない。