第2章 ✡〜好きな人が出来ました〜
萌衣子先生は、偶々(⁉︎)持ち合わせてた教科書を丸めて凛音の頭をスカッと叩いた。
「痛たたたぁ、もう殴ってますって。」
「はいはい、あんたら放課後職員室な〜」
「「ワタシ達もっ⁉︎」」二人揃って声をあげた。
「連帯責任だっつーの。あんたら三人で一人なんだろ?青春楽しめって。」
「先生。」
この時はワタシ達はおそらく同じことを考えていた。
「「「台詞くさいですね!」」」
「はい、成績覚悟しとけ〜」
と言い残し、スタスタとその場を去った。
先生の笑えない冗談に不安を煽られたワタシ達は思わずごくりと唾を呑む。
そして三人、顔を見合わせると、可笑しくなってクスクス笑った。