第2章 ✡〜好きな人が出来ました〜
凛音がその先を言いかけた直後、
「こーらっ、いけません!」という声とともに凛音のすぐ後ろから手が伸びてきた。
「ひゃっ」ワタシは反射的に目を瞑った。
トンッ…
軽くスカッと渇いた音が辺りに響いた。
「痛っ!」
咄嗟に伏せた目をゆっくり開けると、軽くチョップされている凛音の姿が写る。
…そこにいたのは、もう一人の親友,小鳥遊未来。
美人で可憐で清楚な容姿に加え、正義感に溢れたちょっぴり天然な女の子。
きっと、言い返す事の出来ないワタシに代わって
凛音が意地悪したことを怒ってくれるのだ。