第9章 鷹と猫 3
猫「おかえりー」
猫が俺の家に居座り始めたのはいつからだったっけ、最初はなんとなく何人かの友人と来てたけど、最近は俺がバイトの日に限ってきては、バイトが終わるまで家にいて、その間にご飯を作ってくれてる。
お母さんかよ。
猫の子は鷹。
猫「ご飯冷めるー」
鷹「へいへい」
いただきます。
ご飯を作り始めたのはなんでだっけ、
俺の部屋にあるいろんなサプリメントを見て、驚いたからだっけ、一回体がやばくなったの教えたからだっけ、忘れた。でもこいつの飯がうまいのだけは覚えてる。
猫「かわいい」
あいつの口癖のようなもの。
それがあいつの愛情表現。
うまい飯は明日にとっておきたい。
大切にとっておきたい。
そう、猫のことも大切に。