第6章 最強の味方
ばん、ばんっ。
校内を歩きまわって10分後、ボールがなにかに打ち付けられる音が聞こえてきた。
「なぁ日向、明日の朝から俺がトスあげたろーか?」
「ほんとにっ⁉︎ですかっ⁉︎あっ、詠流っ!」
「おっ、いたいた。探したよ?練習してっとこ、見てようと思ってね。それにしても、日向君嬉しいそうだね。」
「菅原さんが、おれにトスあげてくれるって‼︎」
ーなるほど、よかったぁね。それに、影山君はいないみたいだし。ー
「俺、これでも烏野の、正セッターだぞ。スパイクの練習、したいんだろ?」
「あ、はいっ‼︎おれ、スパイク大好きでっ!決まると気持ちイイし、何よりカッコいいしっ!」