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ハイキュー 〜約束を果たすまで〜

第6章 最強の味方


ーえっ、うそっ。ちょ、ま、えっ!ー
する頭の中、大きめのタオルを深々と被り顔を隠す。
「なぁ、詠流って呼んでいい?」
そう菅原に負けないくらい、眩しい笑顔で尋ねながら一つ前の席に腰を下ろした。
「あぁ、全然構わないけど…。」
依流は心の中で願っていた。
ーはやく、はやく帰ってください…。ー
「さっきはさ、なんかありがとなっ。おれ、すっげぇ嬉しかったよ。なんかお前とは、仲良くできる気がするっ。」
「そぅ…?そうだな、改めてよろしくな。」
「あー、でもでも最初は敵同士だなっ!」
「はい?それはどういう…??」
「なんだ詠流はしらねぇの??今度の土曜日に、試合するだよっ!俺と影山と田中さんのチームと、他に入部してくる一年とで。だから、最初は敵になっちゃうな。」
「へ、へぇ…。」
ー菅原先輩、そんなこと一言も教えてくれないでぇ。てか、他の一年って…?ー
「友達だからって、手を抜くのは無しだぞ?」
「あぁ、そうだな。」
「よかったぁ、友達になれてさぁ。初めての部活友達だよ。あ、昼休みとかさ練習するからよかったら来なよっ!レシーブ、頑張ろうぜっ!」
言いたいことを言い終えたらしく、翔陽はじぁなと一言残し嵐の様に去っていった。
再び依流のみとなった教室は、静かな空間へと戻り漂う空気はどこかオレンジ色に染まっていた。
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