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ハイキュー 〜約束を果たすまで〜

第6章 最強の味方


「なんかさー、あいつらにきついんじゃねー?大地」
いつものメンバーとなり、片付けを始める時菅原が口を開いた。
「確かに、いつもより厳しいッスね大地さん。」
田中も続けて、言葉を発した。
「お前らも、去年のあいつらの試合見ただろ。影山は、中学生としてはズバ抜けた実力を持っていた。筈なのに、いまいち結果は残せていない。そんであの個人主義じゃ、中学のリーピとだ。チームの足を引っ張りかねない。」
確かに、と澤村の意見に思わずにはいられなかった。
澤村は、にやりと笑みを浮かべ続ける。
「でも今、影山と同じチームに日向がいる。あいつら単体じゃ、不完全だけど才能を合わせたら…。連携攻撃が使えたらー、烏野は爆発的に進化する。そう、思わないか?」
そう話す澤村は、不安の中で見つけた可能を嬉々としいるように田中の瞳には映ったのだ。
そんな先輩の思いを踏みにじるが如く、どちらが先に入るか争う二人にイライラを隠せずにはいられない。
「オイ、時間ないんー。」
そんなこんなで、体育館に足を踏み入れる三人。
その中で、翔陽は一際気合いが入っていた。
それも、当然なことである。
あの、憧れの『小さな巨人』が練習した場所なのだから。
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