第4章 烏野高校排球部
「ち、ちわ、ちわっす…。あ、あのっちわっす!」
その声に体育館にいた全ての視線が集まる。
「お前、1番のチビっ!!」
田中は、指をビシッとさし叫んだ。
その一言で、澤村は去年見に行ったあの試合を思い出した。
「じゃぁ、このもう一枚の入部届けの『日向』って…。そうか、お前らどっちも烏野かっ…!」
先輩の反応に、翔陽と飛雄は小首をかしげた。
「俺たち、去年のお前らの試合見てたんだよ。」
菅原は、疑問に答えるかのように話を続ける。
「お前のバネ、すごかったよなぁ!」
田中は、日向の隣に立ち改めて思う。
「それにしても、あんま、そだってねぇなぁ。」
ショックを受けるも、言い返すことができない翔陽は憧れの姿を思い浮かべる「ぐ……、確かにあんまり変わってませんけどっ…。でも、小さくてもおれはとべますっ!」