• テキストサイズ

ハイキュー 〜約束を果たすまで〜

第4章 烏野高校排球部


飛雄の怒鳴り声は、体育館の入り口で入るか入らないか迷っていた依流の耳へと入ってきた。
「ひぃっ。ど、どうしよう…。練習だけでも見学して、バレーについて知ろうと思ったんだけど……。」
頭を悩ましていると、どんと背中に何かが当たる感じがした。
「おっと、すまんすまん。大丈夫だったか?」
入部届けと思わしき用紙をもつ、背中の大きい優しそうな人。
「い、いえ。大丈夫です。」
「そっか、怪我がないなら良かった。なんか、バレー部に用でもあったか?」
「あ、はい。あの、入部したいんですけどバレー全然分からないので…。見学させてください。」
「おうおうおうっ。なんだ、ちっこいの?」
後ろから顔を出したのは、坊主頭の柄の悪そうな人で思わず足がくすむ。
「やめろよ、田中。怖がってんだろ。それより、どうした?大地。」
大地と呼ばれた入部届けをもつ人は、灰色の笑顔で名を呼ぶ男の方へと向きを変える。
「部活見学したいんだとよ。いいか?」
「お、見学かあ。いいべいいべ。」
「ありがとございます。」
依流は、ぺこりとお辞儀をしあとに続いた。
/ 60ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp