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ハイキュー 〜約束を果たすまで〜

第4章 烏野高校排球部


目の前でバレーをする、黒く大きな影。
忘れもしない鋭い眼光。
頭に蘇るのは、あの日負けた悔しさと酷い言葉。
あの日の記憶が、目の前にいるのは『影山飛雄』だという。
「なんで、おまえがっ‼︎」
「お前は、去年のーー。…、名前は知らない。」
「なっ!俺の名前は、日向翔陽だっ!…、一回戦で負かしたチームなんておぼえてないだろうけど。」
翔陽は、自分で言った言葉ですこし胸が痛くなった。
「お前のことはよく覚えている。」
飛雄の脳裏に浮かぶ、あのずば抜けた反射・バネ・スピードを生かした動き。
「ーー、クソ下手くそなやつ。」
飛雄の言葉は、更に日向の胸をえぐりなにかがぷつりと消えた。
「バカにすんなっ!確かにあの時は、ぼろ負けしたけど…。次は負けないっ‼︎‼︎っていうふうに硬い決してきたのに、なんでお前がいるんだっ!同じチームにいたんじゃ、倒せないじゃねーか。もっと他に、強豪って感じのところあんじゃねぇかよ。なんでそっち行ってないんだよ。」
「くっ…。県内一の強豪校には、………落ちた。」
あまりにも清々しい飛雄に、後光がさしてるかの如く見える。
「落ちた?『コート上の王様』なのにっ??」
今度こそ、飛雄は苦虫を噛んだような険しい顔をする。
「その呼び方…、やめろっ!!!!」
まるで、般若の様だと翔陽は感じていた。
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