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ハイキュー 〜約束を果たすまで〜

第3章 桜咲く前に決める覚悟*


「っ、なんだよ。関係ねぇだろ。」
顔を上げた先には、すらっとした金髪の冷たい目をした少年と黒髪で雀斑のある少年が立っていた。
「ここは、ツッキーに任せておけば大丈夫だから。」
そう声をかけ、雀斑の少年は依流に上着を掛けた。
「あ、あの…。」
「山口、うるさい。」
「ごめん、ツッキーっ。」
「っ…。(お、怒ってる…。)」
雀斑の少年、山口は依流の手をこっちこっと引く。
「ちっ。興が冷めた。」
そう言って、男達は消えて行く。
「あ、ありがとうございました…。あの、これ…。」
依流は、掛けられた上着を山口へと返した。
「いいよ、いいよ。着て行きなよ。その格好じゃさ…。」
「でも、えっと…。山口くん、半袖になって風邪引いたら悪いから…。」
「じゃ、なに?露出して帰りたいわけ?」
すらりとした金髪の少年は、冷たく軽蔑するような目でみる。
「ち、違います。でも、本当にごめんなさい…。必ず、返しますので…。」
送ってこうかと、いう優しい言葉をやんわりと断り依流は逃げるようにその場をあとにした。
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