• テキストサイズ

ハイキュー 〜約束を果たすまで〜

第3章 桜咲く前に決める覚悟*


「痛っ…。な、なに…⁇」
転んだ拍子に、薄手の桃色のボレロの裾が切れた。
「ひゅー、セクシーだぁねぇ。だめだよ、こんな薄着で出歩いたら…さっ!!」
その勢いで、男は胸元を切り裂いた。
ここで依流は、初めてことの重大さに気づいた。
「だ、誰か…。ぅっ…。詠流ぅ…。」
依流は必死に、逃げ道を探そうとするがここは路地裏の奥。
そんな道など、どこにもない。
今まで、ただ見ているだけだった細身の男が前へと出てくる。
「おいっ、そんな乱暴なことすんなって。」
そう言って、手を差し伸べる。
その手は、優しくもあり魅惑的であった。

だからこそ依流は、そこ手を振り払った。
「触らないでくださー。」
気づけば、両腕は頭で組まされ壁に押し付けられていた。
そして男は、リップ音をたて口付けをした。
「やめ…。ひゃっ!」
唇から首筋へと降りていき、桃色の花を咲かせる。
「ぅぅ…。んっ。」
耳元に、口付けて囁く。
「なに、感じちゃってるわけ?あんがい、淫乱だね。」
「ひゃっ、ちが…。んんっ…。」
男の手が、下肢へと伸びていく。
「なにしてんの、そんなとこで。」
/ 60ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp