第4章 永遠なる平穏を(麻倉葉)
「なんかさー」
「ん?」
「こうやって、二人で寝っ転がって空見て、ずっとこのままでいられるような感じがしてしまうんよ。この刻が止まったままなのか、永遠と続いているのかは分からんけどな」
「あー成る程な」
「でも、ずっとそのままって訳でもないだろ?いつかは、アンナとかまん太が呼びに来て家に帰らなきゃならないし、今は昼だけど、そのうち夜になってしまう。なのに何で、オイラはずっとこのままでいられるような気がするんだろうな」
不思議だー、と葉は語る。
まぁ、気持ちも分かるしな。