第3章 疲労熱注意報(空閑遊真)
気配がした。
どうやら、空閑が帰ってきたみたいだ。
オサムと千佳ちゃんも一緒みたいだ。
だが、体が重くて起き上がれない。
あたしの意識も、正直ボンヤリしていた。
ただ気配を感じて、声が聴こえるだけ。
ただいま、ちゃんと寝てるみたいだね。名前さん、何処にも行かなかった?
遊真の想像する通りだ
ふーん、じゃあ、治ったら説教しないといけないね
遊真くん、台所こっち?
お粥ぐらいなら、僕でも教えられるからな
ふむふむ、有難い。レプリカ、名前さん見といてね
了解した
水の出る音が聴こえる。
火のエネルギーが伝わる。
上手く思考が働いていないけど、とりあえずお粥を作ってくれている事は認識できた。