第3章 疲労熱注意報(空閑遊真)
本部に飛んだあたしは、とりあえず忍田さんの所に向かおうとした。
だがその前に、迅さんに出くわしてしまった。
「あれ?名前さん風邪?」
「迅さん………」
まぁ体調よくねーし、早めに帰った方が身の為だと判断したあたしは、迅さんに言伝を頼んだ。
「オーケー、忍田さんたちに伝えとくよ」
「あぁ、頼む………あと、周りに言いふらさないでくれよ?空閑に黙ってこっちに来たんだから」
「はいはい、分かってますって。でも、名前さんはちょっと頑張り過ぎじゃないの?多分疲労だよそれ」
「………まぁ、あたしの体調管理が良くなかったんだろうな」
「なんにせよ、あんまり無理しちゃダメだぞ?」
「………覚えておく」
迅さんとも別れ、今日はあたしが使い物にならない事を本部に伝えたので、あたしはそのまま空閑の家に飛んで戻る事にした。