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短編集【ジャンプ】

第2章 風間蒼也という人は(風間蒼也)




例3。
風間さんから名前呼びを強要される。
理由は、あたしが同い年だからだそうだ。




「いい加減、名前で呼べばいいだろう」
「いや、天下の風間さんを名前では呼べないっすよ」

ていうか、風間さんを名前で呼ぶ人なんていたっけ?……あぁ、林藤さんとかか。


「そういえば、あたしは名字呼びじゃないっすね」
「同い年だろ?」
「(そういうもんだろうか………)」



うーむ、難しいものだな。
そう思ってると、風間さんが口を開いた。
今日はおしゃべりだな、風間さん。



「三雲は、名前なんだな」
「え、そりゃあ、横で空閑が『オサムオサム』言ってるからだよ。もしくはメガネくんだろ?オサムは。むしろ三雲なんて名字は後で知ったわ」
「という事は、周りからの呼び名も基準に含まれるという事か?」
「基準?……まぁそうなるかな。多分、先に覚えた方だよ。片方しか名前分かんない人多いし」


ぶっちゃけると、フルネーム分かる人1割だよ、多分。
ていうか、風間さん名前で呼んでほしいなら自分の隊の奴らに言えよ。




そう思いながら、あたしは今日も風間さんと呼ぶ。
今更変えるのだりーし。




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