第2章 制服(刹那)
何度も聞いた仲間の声にあたしは振り向いた。
「せっちゃ……
おぉぉぅ!『せっさん』!!?」
刹那・F・セイエイ。
ガンダムエクシアのパイロットで、現在あたしの部隊の一員である。
いつもの刹那は、あたしより少しだけ背の高い『せっちゃん』だった。
だが今目の前にいるのは、紛れもなくあたしよりも背が高い『せっさん』であった。
ちなみに、気配では『せっちゃん』なのか『せっさん』なのかは分からない。
だからびっくりしてしまうのだ。
「ど、どうした?」
「…………」
無言で見つめてくるせっさん。
というか、何か頬が赤いし、ぽーっとした感じであたしを見ていた。
「せっさん風邪か?一緒に医務室にでも……」
「………名前」
「ん?」