第7章 平和的展開とはこういうものだ(ヒイロ&リリーナ)
「名前から肯定の言葉を頂きましたわ!さぁ、私と一緒に戻りましょう!」
「いや、そのはいじゃなくてだな、ただびっくりしただけで!!」
リリーナがあたしを引っ張り連れて行こうとしたが、反対の腕をヒイロに掴まれた。
「え、ヒイロ?」
「リリーナ
悪いな、俺と名前はもう結ばれた関係なんだ。お前には渡さない」
「何言ってんのこの人ぉぉっ!?てか嘘つくな嘘を!!」
「ほら、フられましたよヒイロ。さっさと尻尾を巻いて帰りなさい」
「ふっ、俺も名前も帰る場所はここだ。帰るのはお前だ」
ちょ、あたしを挟んで何してるのこの人らは。
あ、アムロ発見ー。
と思ったら目を背かれたー。
他のニュータイプ勢にヘルプ信号を送ったが、みんなにわざとスルーされてしまった。
くそっ、白状な奴らめ。
てか、ここ通路だからマジやめて二人共。
「なぁ、ヒイロもリリーナもお互い好き同士だろ?喧嘩でもしたのか?」
うん、自分で言ってくっそデリカシーない質問だと思った。
二人に嫌われる覚悟でいたが、逆に二人から、何言ってるんだ的な視線を浴びた。
俺が
私が
好きなのは、名前
あたしが存在している。
それだけで、あるべき原作と予知夢をクラッシュしてしまった。
END