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贈りものを君に

第3章 差し伸べられる手



その数日後、承太郎と花京院は友人となった。
花京院は自分のもつスタンドについて打ち明けるとそれと似たようなものを持っていると言った。花京院は自分の探している人物が承太郎だったと知るとますます嬉しくなり、昼食を共にとるようになり、一緒に登下校をするようになるほどの仲になった。

ある日、承太郎とが話しているところを見かけ、それについて承太郎に聞く。

「さんと友達なのかい?」

「幼馴染って奴だ」

「なら、知っていると思うけど」

花京院はの置かれている状況について話し始めた。
承太郎は花京院やとは別のクラスで情報を共有するにはこうして話す事しか手段がないのだ。

「あぁ…知ってる」

「何とかして止めたいんだけど、どうすればいいかと考えているんだ」

そう言うと承太郎は目を少し見開いて花京院を見つめたあと、間を置いてため息をついた。

「昔からあぁなんだ、は」

「昔から?小さい頃も?」

「俺が気が付いたときにはもうそうだった。確か小3の時だな」

承太郎はまた深いため息をつく。

「…僕にできることがあるなら」

「変に助けてあげようなんざ思わない方がいい。何よりアイツが望んでいないからだ」

その言葉に疑問を感じた花京院は直に問い返す。望んでいないとはどういうことなのかと。
すると承太郎は屋上に行くぞ、といって花京院を屋上へ連れていく。の過去について話すつもりのようだった。



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