第2章 ピンクの……獣??
”キーンコーンカーンコーン”
4時間目、終了の鐘が鳴った
『あっくん、煙ちゃん早く行こう!』
さっき煙ちゃんが言った”嫌な予感”が当たらないように
僕は早く教室を出ようと二人に声を掛けた
鬼「うん。」
由「あぁ そうだな」
いつもマイペースな煙ちゃんも少し慌てた様子…
?「あ~ちょこっと、そこのお三方」
廊下に出た所で、俵山先生に抱えられているウォンバットに呼び止められた
鬼、由「「『う〝』」」
一瞬肩を”ビクッ”っとさせ、無視して早歩きで廊下を歩く_
ウ「コレコレ、待つのじゃ!」
そう言って僕たちを追いかけてくる
『お、追いかけて来るよぉ~(;´・ω・)』
ウ「話だけでも聞いて頂けませんか?」
鬼「やっぱ、喋ってる」
ウ「あ~すみません!事情があり、人目を憚らなければなりませんので、この個体を相手に会話する低を装って頂けると幸いです」
『え、今さらですか!?』
ウ「それにしても、再びお会い出来るとはやはり運命…」
由「否、運命関係ないんで!」
ウ「是非一緒に…(由「結構です」…結構とは良いって事ですか?」
鬼「一昔前の押しつけ詐欺ですか?」
由「地球では”お断わりだ”の意味だから」
ウ「素晴らしい!是非とも地球の文化、習慣、森羅番所についてご指南頂きたい」
『結構です!』
鬼「荷が重すぎます!」
何時の間にか走り出す僕ら_
由「ってか俵山先生に頼めば?」
ウ「否~それがこの個体にはやや機動力と耐久性に難があり…」
鬼「何気に失礼だな」
由「今年、喜寿だっけ?」
『あ、だからか!』
鬼「否、そういう問題じゃないだろ!」
ウ「それはそれとして!是非とも共にこの愛すべき地球を愛の力で守りたい!理由ですか?すべては愛故です」
由「否、聴いて無いし!」
鬼「生憎、別にやることがあるんで」
由「そうそう!ちくわぶについて考察しないといけないので…」
『煙ちゃんまだ、ちくわぶ引き摺っt…あッ!』
僕は足が縺れて転びそうになる…
鬼、由「「梓!!」」