第2章 ピンクの……獣??
制服に着替えた僕たちは急いで外に出た
『はぁ、はぁ、はぁ……』
由「あんな獣見たら普通逃げるよな しかも桃色」
煙ちゃんが膝に手を乗せ息を整えながら言い
鬼「ウチの1年だろ?確か”箱根有基”」
言いながらあっくんは胸ポケットから眼鏡を取り出し掛ける_
『え、店員さんじゃ、なかっt…(鬼/由「「あ…/……あ」」…?』
あっくんと煙ちゃんの視線の先を追うと、そこには白い学ランを着た3人が居た
3人「「「……」」」
『あ! シローちゃん、いぶくん、阿古くん( ^-^)ノ』
僕は三人に向かって手を振る
下「こんにちは、梓さん」
三人の中で一番後ろを歩いていた”下呂阿古哉”くんが僕に小さく手を振ってくれた
鬼「今帰り?」
由「生徒会は大変だね~」
有「そっちは気楽だね~」
煙ちゃんに答えたのは”有馬燻”くん
『煙ちゃん!僕も生徒会だよ?』
由「そう言えばそうだったな? でもなんで俺らと一緒に帰ってんだ?」
もしかしてサボリ? ニヤリとしながら聞いてきた
『だって煙ちゃんが黒玉湯行くって言うからだよ~』
”頑張って今日の仕事は昼休みに全部終わらせたんだからね!”っと、僕は口を窄めながら言う
すると…
”スッ”と僕と煙ちゃんの間に誰かが入ってきた
『シローちゃん?』
草「梓は仕事をサボったりはしない」
そう言って煙ちゃんを睨む
有「ウチの部員の悪口は止めて貰えないかな?」
いぶくん、微笑みながら言ってるけど目が笑ってない…
『ふ、二人とも…お、落ち着いて(゚Д゚;)煙ちゃんはワザと言っただけだから……ね?』
僕は慌ててシローちゃん達を宥める
草「……フン!」
シローちゃん達はそのまま黙って帰って行った…
『ねぇ、煙ちゃん!あの3人はおでんに例えると何?』
由「そ~だな~。差し詰め…大根、卵、餅巾着ってとこだな」
鬼「誉め言葉?」
由「ちょー誉め言葉、ゴールデントリオだろ?」
『お腹空いたー 早く帰ろう!』
鬼「梓はマイペースだね(;'∀')」
由「ふぁ~ 眠い……」
鬼「煙ちゃんまで…(;'∀')」
この後、ピンクのアレが黒玉湯から出てきたけど
何も見なかったことにしよう……