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3つの恋のはなし

第4章 好きなもんは好きなんだ(こちらとしては余り嬉しくない)


 その島の名は「レインボウ」というらしい。永遠に雨が降っているのに、常に虹が架かっていることから、その名が付いたそうだ。
 緑生い茂る地面は、正しくジャングル。足跡は鳥と猛獣のモノばかりだったが、浜辺からそう遠くない処に、小さな村があった。
「……お前、馬鹿にもほどがあんだろ」
「そ、そんなこと……。あるけどないもん!」
 ぎゅうぅ!と俺の二の腕を掴みながら言う女は、この村の娘2号、なまえ。自分の発言が変なことに気付いてない時点で、もう馬鹿だと思うが話がややこしくなりそうだから、敢えて口は閉じておく。
 そんな馬鹿な女が、なぜ俺の腕を掴んでいるかと言うと、話は数分前に遡る。
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