第1章 急な雨に
スタ、スタ、
スタッ
不意に女の足が止まる
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「あーら、久しぶりじゃないの」
女の前に現れたのは、
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はたけカカシ
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『お前…』
「カカシ先生!知り合いなのか?」
「まーね…」
カカシを見るなり、女の纏う空気が先ほどシカマルと話していた時とは違い冷たい空気に変わった
「カ、カカシ先生、その人…」
シカマルはその空気を感じ二人に割ってはいろうとするか、空気が重すぎて言葉が詰まる
そんな中
次に言葉を発したのはカカシだった
「…その顔…」
『………』
「…怒ってる、ね」
『…別にっ…』
カカシに言葉に、女は苛立ちを隠しきれない
「アスマは…『あいつは、里のためとか言って自分の命を捨てたんだろ?大バカ野郎だな、と思ってるだけ…』
「っの野郎!アスマのことをそんな風に言うんじゃねぇ!!」
「よせ、シカマル」
尊敬する師を侮辱され思わず拳を振り上げてしまったシカマルをカカシが止める
『……ったく、威勢のいいガキだ…カカシ、構わず殴らせてやればいい…私はさっきの言葉を訂正するつもりはない!』