第2章 雲一つなく晴
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「医療忍者も同行し、急ぎ増援へ向かうのじゃ!」
里へ戻ったカカシの報告を受け増援部隊が出立する頃には、カカシが二人と別れてからもう半刻以上か経っていた…
二人がいくら優秀な忍でも、万全ではないあの状態での生存はかなり厳しいだろう…
運良く生きていたとしても………
「カカシ、おぬしは任務を遂行しただけじゃ…」
カカシの気持ちを悟った火影はそう言葉をかけた
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カカシの頭には、かつて失った仲間の姿が浮かんでいた
俺はまた失うのか……
「…っ…俺は…なにを考えてるんだっ……」
嫌な考えを掻き消そうと、ぎゅと目を瞑り絞り出すように言う
「信じろ」と自分に言い聞かせた
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