第2章 雲一つなく晴
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嫌いだった
でも、いつの間にかそうじゃなくなった
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それは、きっとあの時……
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その日、俺たちはいつものスリーマンセルで任務に就いていた
「よし!任務完了」
Aランクの任務ではあった何のトラブルなく無事に遂行し、三人で里へ帰ることができた
はずだった……
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「では二人とも、里に戻『隊長!後ろっ!!』
隊長が指示を出していたとき、
背後から敵が襲わられた、感知能力のある彼女が敵に気付いて一撃で倒す
『大丈夫ですか?』
「ああ、助かった…」
任務は里より盗まれた巻物の回収及び犯人の捕縛
確かに任務は完了したはずだった
「敵は全員倒したはずだ…何故…」
「これは!」
彼女が倒した敵をよく見れば、先ほど俺が倒した忍に間違いなかった
「こいつは倒したはずだ、何者かが死者を操っているのか?!」
『…いいえ、操っている術者は感知できない…これは恐らくトラップ、全滅してしまった場合に発動するよう何らかの術が施されていたんだ』
「…それじゃあ、生き返ったこいつらをまた初めから倒せと言うわけか……」
「…隊長、どうされますか?」
「ここは俺と晴で食い止める、カカシは巻物と捕縛した敵を連れて里へ行け!」
「っ…」
カカシは反論しようとした言葉を飲み込んだ、今の状況を見て隊長の判断は正しい…
写輪眼と技の併用でチャクラの残り少ないカカシは戦闘は厳しい、任務遂行には残りの二人が足留めをする他に無いのだ
「…わかりました」
「任せたぞ」
「はいっ!」
カカシは任務遂行のため、一人里へと急いだ
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