• テキストサイズ

怪事件

第2章 戦い


ネ「鬼太郎ー!手紙届いてるわよー。」
朝早くにネコ娘は手紙を差し出した。
鬼太郎はまだ寝ていたらしく、目は半開きだ。
ネ「ほら、早く読んでみて。」
手紙を受け取るも開く気配はない。
見かねた目玉おやじが代わりに手紙を読んだ。
目「なっなんと!鬼太郎!一大事じゃ!早く行くぞ!」
ただ事ではない父親の希薄にさすがに目は覚めた。
一反もめんに乗り、現場へ急行するとすぐに妖怪アンテナが反応。
鬼「父さん。この妖気は天井下と天井嘗ですね。」
目「あぁ。ここの学校では生徒や先生が何人もいなくなっとるらしい。じゃが、その二匹が犯人だとすると、どうもおかしいのぉ。」
鬼「何故です?」
目「元々、天井下や天井嘗はただ人を脅かすだけの妖怪で人を攫うなんてことはない。」
鬼「じゃあ・・・」
ヒロイン「こんにちは。」
話を遮ったのはヒロインだった。
鬼「やぁ、君が僕に手紙を書いてくれたのかい?」
ヒロイン「はい、こちらへどうぞ。」
鬼太郎が案内されたのは例の階段。
今日は休日で先生方も誰もいない。
ヒロイン「この階段で次々と・・・。」
見回すと、天井には大きな穴が開いている。
そして、壁には黒い染みのようなもの。
目「うむぅ。これは天井嘗の方が可能性は高いのぅ。」
ヒロイン「やはり、この黒い痕跡は天井嘗でしたか。」
鬼「・・・妖怪知ってるの?」
彼女は頷くだけだった。
その夜、鬼太郎は決着をつけるためわざと見回りをして天井嘗の様子を伺う。
ネコ娘と一反もめんはヒロインと共に待機している。
階段以外全ての見回りが終了し、その時は刻々と迫っていた。
鬼「さぁ・・・勝負だ。」
階段に差し掛かるその時、黒く長い髪が鬼太郎を襲う。
華麗にかわすも、次々と攻撃はやってきた。
鬼「髪の毛針ー!!」
?「ぐわっー!!」
天井に向かって放たれた針は命中したようだ。
堪らず、妖怪は姿を現した。
目「あれは!!天井下じゃ!!」
鬼「霊毛ちゃんちゃんこー!!」
すぐさま取り押さえる。
が、迂闊にも髪は自由だった。
鬼「しまった!!」
気づいた時には既に遅く、ヒロイン目掛けて一直線。
一反もめんとネコ娘は弾かれてしまった。
ヒロイン「キャア!!」
鬼「くっ・・・」
/ 4ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp