第2章 ■2
先生の長い話も終わり、次は始業式。
校長の話ほど長くて退屈なものはないだろう…と思いながら準備をすると里奈が向かってきた。
横「あんた頬にやけてるで?」
『えっ?!?!』
急に的をつくようなことを言われ少しドキっとしてしまった。
里奈にだけ聞こえるようにさっき起きたことを伝える。
『実は…』
横「まじで?!あの重岡が?!」
里奈はびっくりしたように聞き返した。
横「重岡から声かけるって聞いたことない!」
と驚いたような表情で言われれば私も少し驚く。
喋りながら体育館に向かえば、彼らの周りには女の子がたくさんいた。