第2章 ■2
先生の話は長く退屈だった。
そんな時だった。
『…?!』
後ろから紙が飛んできた。
なんだろうと思いながら紙を開くと重岡君からだった。
"先生の話暇~"
とだけ書かれた手紙にクスっと笑ってしまった。
余白が大きく空いていたから返すべきかな?と思いながら
"そうだね"
と書いて先生にばれないように後ろの重岡君に渡した。
しばらくするとまた飛んできた。
私が書いた後のところに書いてあった。
"さっき笑ったやろ!(笑)これから仲ようしてな!
と、これ俺のLINE。追加しといて~!"
それを見て私はびっくりして振り返る。
そうすると重岡君も少し驚いた表情を見せるも、にこっと笑って頷いた。
私は、その紙を大事に胸ポケットにしまいこんだ。