第3章 ■3
----小瀧side
あの時ぶつかってきた女の子…。
いや、わざとじゃないんやろうけど、一目見て俺は多分一目惚れした。
クラスに入れば沢山の女子がいた。
沢山の子が声をかけてくれる、けどはっきり言うてそんな気分ちゃうかった。
ぶつかった女の子の事で頭が一杯やった。
違うクラスなんかなって諦めてた時やった。
あの子が入ってきた。しかも俺の後ろの席!!
これはチャンス!!
そう思って声をかければシゲがその子の後ろやった。
シゲの目を見てわかった。
あいつもそらちゃんに惚れてるって。
だから負けたくなかってんな。
「そらちゃん」って声に出してみた。
あの子の頬が赤く染まったのは俺が呼んだからだと勝手に思いたかった。