第3章 受け入れざる世界。
その日私は嫌な夢を見た
『いやっ、どこにつれてくの!?
やだっ!お母さん!お父さん!』
小柄な10代前半くらいの女の子が見知らぬ大人たちに連れていかれる。
怖がる少女は両親へと手を伸ばす。
『………あなたは私たちの子じゃない。
これからは…………』
『私が君のお父さんだよ。』
気づけば横には白衣を着たおじさんがたってそう答えていた。
その人は優しげな顔で微笑んでいたが
なにか恐怖を覚えさせる顔だった。
『…っ、
たすけてぇっ!やだやだやだ!!』
『君が必要なんだ。』
『ひ、つよう?』